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2-3 結婚式など大切なイベントに合わせた矯正治療について

歯並びが悪く、大きく口を開けて笑えないなどコンプレックスを抱えていても、常時装着する必要のある矯正装置などに抵抗感があり、なかなか矯正治療に踏み切れないことが多いようです。しかし、そんな人でも、成人式、結婚式を直前に控えると、重たい腰を上げて、矯正専門医を受診されます。

しかし、歯並びの状態によっては、短期間で治療するのが難しく、せっかく決心したのに、望みが叶わない可能性があります。

矯正治療は、ブラケットと呼ばれる器具を歯に直接接着し、それにワイヤーを通して矯正力を作用させることにより行います。治療開始から、歯を動かし終えるまでには、約2年前後の期間を要します。

つまり、大きなイベントのために矯正治療をするのなら、理想的には、2年以上前から治療を受ける必要があるのです。成人式など、時期が決まっているイベントに対して準備することはできても、結婚式などは、2年以上も前から日取りが決まっていることはほとんど無いでしょうから、結婚式直前に治療を終了させるのは、かなり難しいことになります。

キレイな歯並びで結婚式を挙げたいと思って、治療を希望される場合、6ヶ月くらい前に来られることが多いのですが、以上の根拠からだけで考えると、無理ということになります。

ただし、全く手がないかというと、そうではありません。多くの場合、前歯がある程度キレイになれば、気持ち良く、大事なイベントを迎えることができます。矯正治療の最初のステップは"レベリング"と呼ばれ、この段階で上下すべての歯のデコボコを治します。この期間は6ヶ月以上かかります。つまり、6ヶ月の期間があれば、一番気になる前歯の歯並びが真っ直ぐになっている可能性があります。結婚式直前に装置をいったん外して、結婚後に再装着すれば、当初の希望は叶ったことになります。また、裏側からの見えない矯正なら、いったん外す必要もありません。

大切なイベントのために、矯正治療を決断した方は、一刻も早く矯正専門医を受診されることをお勧め致します。また、当面そのような予定がなくても、いつやってきても平気なように、歯並びが気になった時点で、すぐに治療を開始すべきでしょう。あなたが思っているほど、ハードルは高くはないですよ。思い立ったが吉日なのです。

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