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3-8 『ゆる矯正』とは/弱い力で矯正中の歯にも癒しを

『ゆる矯正』とは私の造語です。Googleで『ゆる矯正』を検索してみると、何もヒットしませんので、このブログが初出だと思います。

さて、『ゆる矯正』とは矯正器具にワイヤを"ゆるゆる"の状態でセットして(ワイヤを固定しない矯正)、歯に弱い力をかけると言うことです。昔から、歯は弱い力ほど良く動くと分かっていましたが、効率よく"ゆるい力"をかけられる装置はほとんどありませんでした。つまり、通常の装置では、摩擦が大きすぎて弱い矯正力だと力がキャンセルされてしまうのです。しかし、最近では、セルフライゲーションブラケット装置(デーモンシステム)や歯列矯正用アタッチメント(クリアスナップ)など素晴らしい製品が登場してきました。当院でもいち早く導入し、素晴らしい成果が得られています。

歯は弱い力ほど良く動くと言うのは、不思議だと思いませんか?これって、患者さんにはトリビア「へぇー」ではないでしょうか?歯に強い力をかけると、歯は異常事態発生と認識し、動かされまいと必至に踏ん張ります。そして、異常事態を知らせるために、強い痛みを発します。しかし、弱い力をかけると、歯は気付かないうちに(あまり痛みを感じずに)、「既に動いてしまっている!」ってことになります。

現代社会では、何かとストレスが多いですから、矯正治療で更にストレスを背負い込むのは避けたいですよね。矯正中の歯にストレス(過剰な力)をできるだけ与えず、歯にも癒しが必要だと思いませんか。"ゆる"とは、癒しのニュアンスを含んでいますから、『ゆる矯正』でストレスフリーの矯正を目指してみませんか?

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