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3-6 素敵な笑顔

『接遇』で有名になった伝説のマナー講師・平林都さんをご存じでしょうか。接遇指導を受けている相手に対して、「歯を出せ!!歯!」としょっちゅうダメ出しをしています。歯をめいっぱいむき出して作る笑顔こそ最高のおもてなしであり、言葉がどんなに丁寧でも笑顔が無ければ接遇としては劣るそうです。

確かに、白い歯がこぼれる笑顔の人と出会うととても気分が良くなります。 笑顔は他人に良い影響を与えるだけではありません。実は、自分自身にも素晴らしい影響を与えます。脳に快感を感じさせ、ストレス解消や免疫力アップの効果をもたらします。不思議なことに、意識的に口角を上げて歯を見せる顔(無理をした笑顔)を作っても、効果があります。つまり、ウソの笑顔を作っても、脳内に快感物質であるドーパミンが放出され、良い方向へ脳をだますことが可能です。以前、『エチカの鏡』という番組で面白い実験をしていました。ウソの笑顔でも、楽しいという気分になり、家事が苦手な主婦でも、家事の効率があがるというものでした。

笑顔が溢れる生活が素晴らしいと分かっていても、上手に笑顔を作れない人がいらっしゃいます。歯並びが悪い人はどうも笑顔が苦手なようで、歯列不正がコンプレックスとなっているようです。しかし、このような方でも、矯正治療中に歯並びの改善が実感できだすと、矯正器具が見えているにもかかわらず、徐々に笑顔が増えてきます。装置が外れた日には、今までで最高と思えるような笑顔を見せて下さいます。その瞬間、私自身の脳にもドーパミンが分泌されて、笑顔のお返しをしてしまいます。矯正医になって良かったと思える瞬間でもあります。

美人の形容に用いる、『明眸皓歯』という言葉があります。澄んだひとみと白い歯という意味ですが、杜甫が楊貴妃の美しさを偲んで使ったのが最初です。白い歯を見せるためには、口角を上げて笑顔を作る必要があります。いつの時代でも、笑顔が美人の条件であるのは間違いないですね。

P.S. 『明眸皓歯』以外にも、美人と白い歯が関係する四字熟語があります。
・『紅口白牙』:赤い唇と白い歯
・『朱唇皓歯』:赤い唇と白い歯
・『曼理皓歯』:きめの美しい肌と白い歯

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