ジョイスマスタッフBlog

2017.10.17歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)のセミナーに参加してきました

10/8〜10/9 歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)のセミナーに参加してきました。とても盛況で、この装置の人気の程が窺い知れます。

成長期の子供たちの約75%は、不正咬合や好ましくない顔貌の発達をしていますが、その主要な原因は、軟組織の機能障害なんです。

具体的には、舌の位置が低いとか、口がいつも半開きになっているとか、口呼吸しているとかが悪さをして、正常な発育を邪魔しているのです。

だから、それらの原因に目をつぶって歯列矯正しても、歯並びは元に戻ってしまうのです。

そこで、原因の除去を目的として開発されたのが歯列矯正用咬合誘導装置(マイオブレース)です。この装置を起きているときに1時間と寝ている間に使用して、かつ、トレーニング(Activities)をすることにより、口腔周囲の軟組織の機能を正常化させるのです。

すると、複雑な固定式装置を着けなくても、歯列は拡がるし、歯並びも良くなっていきます。これこそ、根治療法ですね。

2017.10.04口腔内スキャナー(iTero Element)を導入しました

口腔内スキャナー(iTero Element)を導入しました。

口腔内スキャナ(iTero Element)



レーザー光を当てるだけで、口の中を3次元的にデジタルで再現できます。再現された歯型から、歯を仮想的に移動させて、キレイな歯並びになるまでをシミレーションできます。

このシミレーションをもとに、マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン・システムのアライナー)*を作成します。

アライナーは7日〜14日おきに新しいものと交換され、歯をシミレーション通りに動かしていきます。

この口腔内スキャナのお陰で、従来の型どり(PVS印象)より、患者さんの負担は少なくなりますし、歯型の精度も上がりました。また、アライン・テクノロジー社とのやりとりもスムーズになり、アライナーが完成するまでの期間も短縮できます。患者さんによっては良いことずくめですね😃

従来の矯正治療は、ドクターがワイヤーを曲げたりと、極めてアナログなものでした。しかし、治療の最初から最後まで、デジタルで矯正治療が完結できる時代がやってきました。凄い時代になりましたね😃

* マウスピース型矯正装置(インビザライン)は医療機器法対象外であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外の場合があります。

2017.09.23ダイエットもキレイな歯並びも維持してなんぼ!

『結果にコミット』で有名になった、某プライベートスポーツジムですが、そこでダイエットに成功した芸能人達が、リバウンドしているというネットの情報を見ました。真偽の程は分かりませんが、運動をやめて食事を元に戻して、リバウンドしている可能性は十分に考えられます。

私は、3年前より糖質制限を始めました。また、途中からスロージョギングも始めて、約17kg(83kg→66kg)のダイエットに成功し、今なお維持しております。某スポーツジムには通っていませんが、ほぼ同じ理屈で痩せたことになります。

ガンなどの生活習慣病が恐ろしいと思う年代ですから、絶対に生活を元に戻しません。つまり、健康を目的として取り組んでいますから、絶対にリバウンドさせない自信があります(笑)

さて、歯列矯正ですが、ダイエットと非常によく似ています。矯正治療でキレイな歯並びになっても、後戻りしてしまう可能性があります。後戻りさせないためには、リテーナーという取り外し式の装置をつけて寝る必要があります。

ダイエットと違うのは、起きている時の制限はありません。辛い食餌制限も必要ありません。だから、ダイエット後の身体を維持するより簡単ですので、ご安心ください(笑)

参照1:3-14 歯並びの変化-後戻りについて
参照2:3-15 歯は元に戻るの?

 

2017.06.02東京でセミナーを受講してきました

この1週間に東京へ2度行きました。遊びに行った訳ではなく、両方ともセミナー参加が目的です。

5月28日(日)にあったのがJapan Invisalign Forum 2017。 Invisalignに関する新しい話題です。

出っ歯(上顎前突)患者さんの多くは下顎が後退しています。Invisalignで治すためには従来は2級ゴム(顎間ゴム)というエラスティックを自分でかける必要がありました。

新しい方法では、Invisalignに組み込まれているprecision wingのお陰で、噛みこむと下顎が前方へ誘導されます。

つまり、顎間ゴムをかけるという患者さん自身の手間がなくなったのです。また、顎間ゴムをかけると目立つのも問題でした。

これが適応症の患者さんにとっては朗報ですね。当院でも、近々ある患者さんに使用する予定です。

アライナー矯正の進歩は凄いです。ワイヤー矯正がなくなる日も近いかな???



次に参加したのが、6月1日(木)に行われた、近藤悦子先生の『Muscle Wins! の矯正歯科臨床』というセミナー

『筋と骨が争えば勝つのは必ず筋なのである』と著名な解剖学者Harry Sicherが述べましたが、近藤悦子先生は、そのことを長期間の観察症例から導き出したのです。

矯正歯科で治療した歯と顎の位置を安定させるのは、矯正歯科医にとって一番大事な問題です。そのためのテクニックと考え方を勉強しました。

鼻呼吸や嚥下が正しく機能してこそ、歯や顎が理想的な場所に位置し、安定するのです。

10年程前にも、近藤先生のMuscle Wins! セミナーを受講しましたが、今回は、復習だけでなく、新たな発見もありました。何度聴いても素晴らしい!!!

ちょうど、名著を味読すると、読むたびに新しい発見があるようなものです。

2017.05.05貴方は花粉症大丈夫ですか?

スギ、ヒノキ、ブタクサなど、ほぼ一年中花粉が飛び、それに伴い鼻水や眼の痒みなどで苦労されている方も多いと思います。

原因植物の飛散時期カレンダー

日本新薬のHPからの引用

私はと言うと、全ての花粉に反応し、特にヒノキ花粉への反応が酷いです。だから、4月・5月は最も嫌な季節でもあります。折角暖かくなって、あちこち出歩きたいのに出来ないというもどかしさがあります。

鼻水と眼の痒みが最も多い症状かと思います。実は私の場合、それに加えて、花粉症皮膚炎下痢など、身体中に問題が起こります。

さて、歯列(不正咬合)への影響はどうでしょうか?まさか関係ないでしょうと思っている貴方、それは大間違いです。

花粉症の患者さんは、いつも口がポカンと開いて、口呼吸になってしまいます(鼻呼吸が人間本来の呼吸です!!!)。そうすると、舌は下の方に位置し、かつ、前方位になってしまいます。そうすると、出っ歯や、開咬、受け口といった、不正咬合を呈するようになります。

口呼吸が原因となった不正咬合の方は、非常に多いです。原因が口呼吸にあるのですから、治療しても後戻りしてしまいますし、治すのも非常に大変です。このように、環境的な要因(後天的な原因)で不正咬合になっている人がほとんんどです。

鼻閉から口呼吸になると、集中力にも影響が出ることが、動物実験でも確かめられています。歯並びだけでなく、学力まで影響を与えているとなると親御さんの責任は重大です。また、いったん口呼吸になると、自然に鼻呼吸に戻ることはほぼありません。

口を閉じて鼻呼吸に変えてあげることが、いかに子供さんの幸せに繋がるか、ご理解頂けたのではないでしょうか?当院では、マイオブレースという器具を使って、鼻呼吸に変えるためのトレーニングを行っています。興味がある方は、MRCシステムの説明をご覧下さい。

関連ページ:1-13 耳鼻咽喉科と歯並びの関係(耳鼻咽喉科との連携治療)

トップへ